punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

待ち合わせ

「ついたよ。」

いつものところについた私は兄にLINEを送る。

5分くらいするとカランコロン、と音がして振り向くと「よお。」と、少しぱっとしないような顔をした兄がいつもの席にたどり着いた。

「いらっしゃい。」

ママさんが兄にお水とおしぼりを差し出す。

「お前、なんか頼んだんか?」

「うん。チキンステーキライス。私これ好きなの。」

「じゃあ、ママさん、ホットサンド。」

「ホットサンド。はい。」

 

「はい、おまたせ。」

ジュー、という音がまた食欲をそそる。

「いただきまーす。」私がしばらく食べていると、

「なぁ、一個食わして。」と私が返事をするやいなや兄がお肉を頬張る。

すると、うんうん。とその味を味わっていた。

 

 

こういうかんじでたまに、兄は一口ちょーだい、と私のものを食べていた。

私にも、備え付けのものやお酒の時お通しなどをわけてくれていた。