待ち合わせ
「ついたよ。」
いつものところについた私は兄にLINEを送る。
5分くらいするとカランコロン、と音がして振り向くと「よお。」と、少しぱっとしないような顔をした兄がいつもの席にたどり着いた。
「いらっしゃい。」
ママさんが兄にお水とおしぼりを差し出す。
「お前、なんか頼んだんか?」
「うん。チキンステーキライス。私これ好きなの。」
「じゃあ、ママさん、ホットサンド。」
「ホットサンド。はい。」
「はい、おまたせ。」
ジュー、という音がまた食欲をそそる。
「いただきまーす。」私がしばらく食べていると、
「なぁ、一個食わして。」と私が返事をするやいなや兄がお肉を頬張る。
すると、うんうん。とその味を味わっていた。
こういうかんじでたまに、兄は一口ちょーだい、と私のものを食べていた。
私にも、備え付けのものやお酒の時お通しなどをわけてくれていた。