punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

演奏会

私は中学高校と吹奏楽をしていた。

楽器はトロンボーンを担当していた。

私の住む所には地域に根ざした吹奏楽団がある。

 

私が中学2年の時のことだった。

毎年開催される定期演奏会があり、友達と行く約束になっていた。

友達と合流し、いざ会場に入ろうとするも、チケットがない。

どうしようと思った私は、自宅に連絡し、兄がいたので持ってくるようにお願いした。

 

20分くらい経っただろうか。

兄が自転車に乗ってやってきた。

当時の兄は高校生。

チケットを渡してくれた。

 

ズボンのポッケではない、あるところから出てきた。

それは、かぶっていた帽子の中からチケットが出てきた。

当時の兄は高校の校則で坊主だった。それで普段帽子をかぶっていた。

 

友達は苦笑いをしていた。

きっと、兄的にはウケ狙いでやったのだろうと思う。

私はちょっと恥ずかしいと思った。

 

 

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私が離婚をして、しばらくしてから兄から、エレカシのライブに誘ってくれた。

会場は、ベイシア文化ホール群馬県民会館)だった。

 

「いやー、ここ、達郎(山下達郎)も来たんだよなぁ。」

「悪いけど私もやったよ。数分だけど。」

私は学生時代、夏の吹奏楽コンクールで何度かここの会場でステージに立っている。

B組というクラスだったので自由曲のみの演奏なので、ほんとにわずか数分。

 

そんなことを話すと、兄はちょっと羨ましそうな、すごいなぁ、といったかんじの表情をしていた。