夢
今日、こんなことを父親がいっていた。
「夢に出た?」
「ううん。私の夢にはいっこ出てこない。出たの?」
「うん。玄関開けて、親父ー、いるかー?って。」
「あぁ、そう。夢?夢だったの?」
「お兄ちゃんだってお父さんを思ってたんだで。」
「今頃三途の川渡ってらいな。」
「そうだね。来週だもんね。」
そんな会話を交わしたら、
お昼にはカツ丼を食べた、なんてさらに父が。
兄の好きな物だったんです。
食べ物屋さんでの注文、結構カツ丼が多くて。
こんなの、お兄ちゃんの仕業に違いないし。
来週、四十九日がやってきます。
ねぇ、そろそろ私のとこにも来てくれてもいいんじゃない?
夢だって会いたいよ。
お兄ちゃん...