punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

夢を見た、その後

夢をみました|punimaruko|note

先日、こんな夢を見た。

寝起きも何だかすごくモヤモヤしていたのを覚えている。

それは、怒りにも似た感情だった。ずっと、「バカヤロー」と唱えている自分がいた。

なので、その場ですぐに携帯から、noteに書いた。

父とお風呂に行く日だったので、そのことを伝えてみようと、私は移動の車の中で聞いてみた。


夢をみました

ちょっと見づらい動画だとは思いますが。

 

父は自分からこういう話をすることはない。

私も思っていた。父は兄のことをどう思っているのか。

「俺のこと、忘れんじゃないよ。」

兄が父に対して思っているんじゃないかと、私は思ってしまった。

話は進むことはなかった。

兄の死が、父にとって大きなものだったことは確か。

実は、亡くなってすぐの時、私は父に、「お兄ちゃんのはどんどん捨てろよ」なんて言われていた。

一年が過ぎてやっと少しづつではあるけど、布団など処分し始めた。

そんなに簡単に捨てるなんて私にはできなかった。

動画を作るワークショップでお世話になっている講師の下村健一さんから、

「片付けも動画に撮っておくだけでもそれが残るから。やってみてごらん。」

とアドバイスをいただき、一部は記録として残してある。

少しずつYoutubeにもあげていこうと思う。

私の知らない兄が見えた。もしかしたら父も知らないということがあるのかも。

 

 

 

 

誕生日というトラウマ

兄が亡くなり、母が亡くなった。

各書類を書くにあたり、誕生日を記入する。

その時に私は父に思わず言ってしまった一言があった。

「誕生日もわからないの?」

 

私の家族は、風習的なものは一切やらない、と母親から言われた。私はそうやって育った。

人とは違う、人は関係ない、と。

だから、誕生日を祝う、ということをしたことがない。

クリスマスだって、ケーキすらなかった。

 

産まれたことを祝う、という風習が家にはなかった。

 

私誕生日だったんだよ。そう言うと父は、

「知らねえ」と言ったきり、会話が止まってしまった。

興味がないのである。

そこから私の心は急に閉ざされてしまった。

 

もう父には誕生日の話をするのはやめにしよう。

なかったものを無理やりつくる必要もないのかもしれない。

 

私を私とみてくれるのは誰?

 

 

 

 

 

 

 

嘘?本当?

 父とコミュニケーションをするとき、何度も同じことを聞かないと、その答えにたどり着かないことがよくある。

自分の都合のいいように答えるというか。

前にしてみた同じ質問をもう一度聞いてみるとまた違った答えが返ってくる。

これは父のような老人だけではない問題なのだろうか。

 

私は事実を知りたい、と思ってコミュニケーションをしている。

「家族」とは何なのか。

まだまだ知りたい。兄のこと、母のこと、父のこと。

父が忘れた、と言わないうちに知っておきたい。

 

まだまだ、私の旅は続く。

 

 

 

難民の日

6月20日。世界難民の日ということを知っているでしょうか?

 

難民。それは、遠い国のことと感じると思う。

だけど、それは身近なところにも見受けられるということ。

 

数日前、私は父に呼ばれて家に向かった。郵便が届いているという。

すぐに父の元へ向かった。

すると4つで一つになっているヨーグルトを手にした父が立っていた。

冷蔵庫に持っていくところだった。

戻ってくるとその一つをわざわざ私の手に持たせて、「スプーンそこにあるから食べろ」と父が勧める。

国民年金でそんなに多くない年金生活である父に私はいつもはいらない、と拒否に近い遠慮をするのだが、その日は手に持たされてしまったので拒否もしずらかった。

すぐに私は置いてあるスプーンを使って、「持たされた」ヨーグルトを食べた。

食べ終わるとさらに父は、「バナナ食え。」と私に勧める。

こたつには、数本のバナナがあった。

私はその一本を食べた。

 

後日、私は父をお風呂に連れて行った。

これは私の「義務」とも考えている父に対する孝行だ。

兄がしていたことだったから私がしなくては、という私の責任感からだ。

話を色々と聞いてみると、父はお風呂はそんなに好きではないということがわかった。

小さい方がいいという。家族と一緒に入りたいとも言っていた。

父はその後に行く、「ご飯屋さん」での時間が好きなのだ。いつもの中華屋さんに着くと、すぐに席に案内してくださった。

retty.me

働いている人たちみんなに声をかける父。「待ってましたよー」なんて声をかけていただいた。父のにやけた顔が従業員の方たちの心を和ませる。

 

父はいつもの味噌ラーメン、私はここの名物でもあるトマトラーメン(この日は冷やしトマトラーメンを食べました。)を注文。

私は餃子はどうする?と一言父に聞くと、「久しぶりに食うベぇ」と餃子も注文した。

父の食べる量に変化があったため、一皿での注文だった。

 

父は味噌ラーメンを少し残してしまった。もう食べれないという。どうして食べれないのかはちょっとまだわからない。

それを餃子のお皿で隠すようにどんぶりの上に置いた。きっと作ってくれた人に対して悪いと感じたのだろう。

その昔、私たち兄妹は父から「作ってくれた人に悪いから、残すんじゃないよ。」と言いつけを守っていた。

 

食べ終わり、会計をすると、「若い子にもこうやって親孝行するんだよ、」って言いました。なんてお声かけを。「いい娘さんじゃないですか。」と私を褒めてくださった。

私は、「たまにだから。大したことしてないですよ。」とここでも謙遜してしまった。

そして、私は父に聞いてみた。

「お父さんにとって私はいい娘?」「あぁ当たり前だっぺ」と、言ってました。視線は店員さんに向いていましたが。

 

 

 

どんなに貧しい生活でも、自分のために来てくれる人にはもてなしたいし、もてされたらそれに対してしなくてはならないことがあるということ。

 

これは遠い国の話では決してないこと。

 

知っていただきたい。

 

そんな、「私」がいること。

 

忘れないでいただきたい。

 

それだけでいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

直売所

母が入院していた病院がある地域に、農産物直売所がある。

https://www.instagram.com/p/vKec5PoaCA/

新鮮な野菜を見ると料理したい欲が増しますw

 

この近所に、いつも私たち家族が立ち寄る馴染みのお蕎麦やさんがある。

retty.me

こちらのサイトを参照してみていただきたいのだが、店内には有名人のサインが並ぶ、いつ行ってもお客さんでいっぱいのこのお店である。

 

兄が母と病院に行く時、それに父がついて行くということもあったそうだ。そしてお昼にここのお蕎麦やさんに寄っていたという。父が教えてくれた。

母が亡くなってからしばらく行けてなかった。

私はキャベツが美味しくて安いので買い物に行きたいと思っていた。

ここの直売所は、土日祝日のみやっているところなので、父をお風呂に連れて行くついでに帰りに寄っていった。

 

お風呂から出ると私は高速に乗って赤城インターを目指した。

私は朝から何も食べていなかったので、お腹がなるほどお腹が空いていました。

先にお蕎麦やさんに向かうことに。

駐車場もいつもいつもいっぱいなので、「入れるかなぁ?」と心配しながら入ってみると、奇跡的に一台分空いていて。

お店も入れるかな、と気にしていたらちょうど入ってすぐのお座敷の席が2席空いていたので座ることができた。

 

寒かったのであたたかいものがいいと、メニューを開く。

少しすると父が「俺はそば定食にすらぁ。」

「そう。」と私が答えると店員さんを呼ぶブザーを鳴らす。

そば定食と山菜そばを頼んだ。

待っている間父は一点をじっとみていた。店員さんに夢中である。父は女の人が大好きである。

もしかしたら母はこんな父を、「まったくもう。」という気持ちでみていたのかもしれない。

 

少し待つと2つとも同じタイミングでできた。

父のものは定食だったのでいくつか小鉢がつく。

私は自分のものを食べ終えると手をつけていない小鉢が気になった。

きんぴらごぼうだった。

「いらないの?」そう尋ねると食べていいよ、と父が言った。

ごぼうと人参としいたけ、こんにゃくも入っていた。

1口食べると柔らかいごぼうと甘辛い味がとても染みる、昔ながらのなんだか安心するような味がした。

 

兄とも一緒にここのお蕎麦屋さんで食べたことがある。

兄はよく食べる方だったのでカツ丼とお蕎麦のセットを食べていた。カツ丼は裏切らない。

私は母がここで何を食べていたのか知りたくなった。

父に聞いてみた。

「肉うどんの定食。」つまることなく答えが返ってきた。

それが本当のことなのかは今の私にもわからない。

だけどすぐにでてきたことがすごいと思う。

父にはまだたくさんの母とのエピソードがあるはずだ。

「食べる」事に関してだけでもあるのだろうから、その数は計り知れない。

父が元気なうちにまた話せたらと思う。

 

私は直売所で買ったキャベツを使って、焼きそばを作った。

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私が昔母から教わったレシピだ。

母の焼きそばはピーマンを入れるのが特徴。(これには入ってないけど)

私はたまに人参とかも入れていた。

 

お好み焼きも作った。

https://www.instagram.com/p/ByKNSvIl-PS/

お好み焼き。ずっと食べようと思ってて。やっと作りました。#おうちごはん #納豆 いれました #おいしくできました

これは埼玉にいた時に作っていたもの。母や兄にも食べさせてあげたかったな。

兄にはモツ煮を私が自分で作る、と言ったらものすごく興奮していた。

店でも、なんて口走っていたことがあった。

 

「食べること」は生きることにもつながっているのだ。

私は今日も、「食べること」を怠らずに生きる。

 

 

 

 

 

 

 

 

兄が突然いなくなった。

会いに行こうとしていたその日に。

 

半年が過ぎるか過ぎないかくらいだったろうか。

父親がこんな事を言った。

「夢にでてきたん。」

「おやじ、いるかー?って玄関から入ってきた。」

「嘘、夢に出てきたの?」

1年が経とうとしていた頃、兄の同級生の女の子から連絡があった。

夢に出てきたという。

あのままだったという。

これから夢にでてくる兄はずっとあのままなんだろうな、と話していた。

ずるいよね、お兄ちゃん。

 

私のところにはこないのかな、と思っていたある日、

兄と共通の趣味であったラジオ番組を聞いて寝た後のことだった。

私は兄の車に乗って運転しようとエンジンをかけた後、助手席をあける音がした。

「よお。」といういつもの兄の声がしたのがわかった。

手には缶コーヒーを持っていて、よく振ってその後ドリンクホルダーに置いていた。

「お兄ちゃん」

呼んでみたところで目が覚めてしまった。

 

これが本当の「ナイスコーヒー」なのか。

兄は、TBSラジオの東京POD許可局のリスナーだった。

f:id:punimaruko157:20190607210432j:image

私が聞いた寝る前に聞いたラジオも、東京POD許可局だった。

https://www.tbsradio.jp/tokyopod/

 

#コーヒー #TBSラジオ #お兄ちゃん #助手席 #夢 #空から始まる連想  

 

「空」といえば、

私が敬愛するドリカムさんの歌、「空を読む」という曲がある。ライブでもよくやる名曲でもある。

http://j-lyric.net/artist/a000618/l0041ab.html

なんとも切ない気持ちになる曲だ。

「思い通りになんていかない 愛したい人には伝わらない」

という歌詞から始まる。

うれしい!楽しい!大好き!のように超ポジティブな曲とは程遠いとも言える曲だ。

だけど私はこの曲が好きだ。

「強くなくてごめんね 誰にいってんのかな? 涙とため息詰め込むポケットがあればいいのに」

このフレーズに何度心を動かされたか。何度泣いたことか。

私の人生の節目節目には必ず、「ドリカム」の曲が寄り添ってくれていた。

 

また、シンガーソングライターのLOVEさんの「Blue Finch」という曲がある。追いかけてもう10年を超えてしまった。愛「が」歌うをモットーにしている。

LOVE Blue Finch 歌詞 - 歌ネット

この曲の好きなところは、だんだんお互いが近づく様子が見えるところ。

「あなたに見える青を知りたい 私に見える青を見せたい 私はあなたのことが知りたい」

さらには、「あなたの瞳に入りたい」とも。

瞳に入る、ってすごい。でもそれは「愛してる」の表現なのかもしれない。

 

私のInstagramを改めてよくみてみた。

https://www.instagram.com/p/Bv3nBHRFAJZ/

#空 #sky

食べ物の次に風景、「空」を撮っているものがあった。

建物と、空とのコントラスト、みたいなものが私の脳に刺激としてあったのかな、と思う。

この写真でいうなら雲の様子もカメラを向けさせた理由の一つ。

 

空を見ると、その青に吸い込まれそうになることがある。

Blue Finchの歌詞の中に、こんなフレーズがある。

【きっと願いは同じで 立ってる場所が違うだけ】

 

その、「願い」ってなんだろう?


傷痕の物語

(この動画は、毎日ビデオジャーナリズムラボでの最優秀作品です。私は、この動画をみると、未だに涙してしまいます。何かを感じると思います。是非再生してみてください。)

 

消えることのない悲しみにどうにか一歩前に踏み出せること。

今の私にはずっと重くのしかかっている。

 

私に必要なものは何だろう?

私は何ができるのだろう?

私を誰かに認められたい?誰が認めてくれたら信用できる?

私は

私は

私は

 

またふと空を見上げてしまうのだろうな。

でも、空はどこまでも続いているものなんだよな。

空のはじ、ってどうなっているのだろう?

 

どうして人は空を見上げるんだろう?


DREAMS COME TRUE - 空を読む (from DWL 2015 Live Ver.)