punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

誕生日というトラウマ

兄が亡くなり、母が亡くなった。

各書類を書くにあたり、誕生日を記入する。

その時に私は父に思わず言ってしまった一言があった。

「誕生日もわからないの?」

 

私の家族は、風習的なものは一切やらない、と母親から言われた。私はそうやって育った。

人とは違う、人は関係ない、と。

だから、誕生日を祝う、ということをしたことがない。

クリスマスだって、ケーキすらなかった。

 

産まれたことを祝う、という風習が家にはなかった。

 

私誕生日だったんだよ。そう言うと父は、

「知らねえ」と言ったきり、会話が止まってしまった。

興味がないのである。

そこから私の心は急に閉ざされてしまった。

 

もう父には誕生日の話をするのはやめにしよう。

なかったものを無理やりつくる必要もないのかもしれない。

 

私を私とみてくれるのは誰?