punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

お見舞い

母が長いこと入院をしている。

昔、こんなことがあった。

 

兄「親父がさぁ、(お見舞いに)なかなか行かないんだよ。」

私「あぁそぉーう。」

兄はマメに顔を出していたようで、都度父親にも声をかけて誘っていたにもかかわらず、なかなか行かないんだ、と。

そこで兄は娘である私に助け舟を、と思ってのこのひとことだった。

私も当時住んでいた埼玉から群馬に帰ってきて、兄の話を聞いて埼玉に戻るというタイミングで、父親のもとを訪れた。

 

私「お父さん、(お見舞い)、行く?」

父「いいよぉ。」

私「いいの?!」「お父さん帰りも送ってくからさ、一緒に行こうよ。」

父「お父さんはいいよ。」

私「いいのぉ?!」

このやりとりが何回か行われて、結局私は1人で母のもとに行くことに。

 

母に会うとすぐに、「お父さんは?」のひとこと。

仕方がないから、「お父さん、うちにいるよ。」と私は言う。

 

兄が亡くなって、こういうやりとりはなくなった。

どうしてあの時かたくなにお見舞いを拒否したのだろう?

そんなことを何度も思う。

 

私が事故にあって大怪我をして長く入院してしまったので、その間父は母のもとに行っていない。

自力で行けば、などと私は思ったが父にそこまでの力というか行動力はなくて。

もう少し、父にそういったことができてもらえたら、と切に願う。