お兄ちゃんの死に顔
私が病院から連絡を受けて、すぐに向かってその姿を見た時、
ホント?と思いました。
もちろん号泣しました。何やってるの、と思いました。
すぐに葬儀屋さんにお願いして搬送してもらい、またよくよくみてみると、
気持ちよく寝ているかのような、ほんとに安らかな顔をしていました。
俺は寅さんみたいに全国を旅したいよ、マドンナ追っかけてさぁ。
なんて言っていた兄。
四十九日を過ぎた今も、私の夢にさえ出てこない。
今頃どのマドンナの所に行っているのか。
いっぱいいたからなぁ。兄の葬儀。参列してくれた方。
それ以外でも行けてないっていう人も、兄が亡くなったことを知らない人だっていた。
その人のとこにでも行ってるのかな?
ねぇ、今どこにいるのよ、お兄ちゃん。
悲しいよ。やっぱり悲しいよ。