punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

「伝える」ということ

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今週の土曜に広島で、ジャーナリスト堀潤さんが監督・脚本・撮影・編集、そしてナレーションを手がけた「変身〜Metamorphosis〜」上映会がある。

 

兄の一件で、私は思いを「伝える」ということの大切さ、重要さを実感することができました。

自分の気持ちを伝える、それが言葉だと、尊敬する堀さんから学びました。

私は、堀さん、そして若新雄純さんが主宰する、「論破禁止ゼミ」というのを去年の3月から参加していて、意見より事実、主語は小さく、ということで学んできた。

 

3月の兄が亡くなった時は、私は、ちょうど兄と一緒にいろんなところに行って飲み食いして、話すことで家族が見えるのかな、と、動画を作っていました。

その講師としても堀さんがいて。堀さんには動画を通じて兄を知っていたので、その事を伝えると、

「大丈夫ですか! お兄さま、言葉がありません。」

「大丈夫かといわれたらそりゃ大丈夫ではありません。」

「本当に急ですよね。動揺がつづいているかと思いますが、そんな時には深呼吸、深呼吸で落ち着いて。」

「父親を支えなきゃと思っていてもそれができない自分にもなんだか不甲斐なくて。とにかく事実を向き合うことで精いっぱいで。」

「無理をせず、しんどいという気持ちを外に出していきましょう。背負いすぎないように。」

「しんどいです。」

「その気持ちをご家族にも素直に打ち明けて下さい。」

「家族って誰ですか」(当時の私は家族も他人なんじゃないか、と思うようなこともあったので。)

「ご実家の皆さんに。」

それから私は気持ちをなるべく伝えるように心がけました。父にも、「気持ちを教えて。」と伝えました。

そしたらいろいろな兄の事実、ファクトを知ることになりました。

私の知らない兄が見えてきました。

私が兄にこんなことを聞いていました。

「たまにはお父さんのところに行ってるの?」すると兄はひとこと、「あぁ。」と返事をするだけ。

ですが父がこんなことを言っていました。

「お兄ちゃんは毎日来ていた。」と。

さらに父は、

「毎日小遣い1000円置いてったんだよ。カップ麺とか。機嫌がいいと3000円くれた。」と。

たまにどころではなかったんです。父を大事にしていた兄が見えたんです。

他にも色々、兄と仲良くしていた同級生や飲み仲間など駆けつけてくれて兄のいろいろなファクト、事実を知ることになりました。

それから、私は、兄のために出来ること、自分のために出来ることをとにかく精一杯するように心がけました。

 

そして、私は、葬儀の最後の挨拶として、

ファクト、事実だけを伝えよう、そこから自分の意見を伝えよう、と心に決めて、

動画の話をしつつ、毎日父のところに来ていたことを話し、

そんな兄と兄妹でよかった、父と母にも感謝します。

そして、私にとって兄は、家族は、「誇り」です。

なので、皆さま、どうか、どうかどうかどうか、忘れないでやってください。

ありがとうございました。と締めました。

親戚や、参列してくださった方々から、よかったよ、とお褒めの言葉をもらいました。

 

 

話を映画に戻そう。

この、「変身〜Metamorphosis〜」は、原発に賛成ですか、反対ですか。と問うものではない。(ちょっとネタバレですね)

ただただひたすらいろんな人に、いろんな現場に堀さんが出向いてインタビューしている。(はい、さらにネタバレ(^_^;))

いろいろな事実を知って、双方向で対話(相手を打ち負かすことなく、これポイント。)をし、意見が出てきてくれたら。

そんな風に私は思う。このきっかけを、この上演会でできたら。と思う。

情熱をもった私の友達たちが、センユウ達がなんとかイベントを成功させようと必死で頑張っている。

私も急遽広島に行くことを決めた。

1人でも多くの方に体験していただきたい。私は伝えたい。「伝える」ということを。

 

 

こちらから申し込みどうぞ。

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