車
「空」と言えば「車」という文字を連想した。駐車場の「空車」を思い出した。
#空 といえば。#空車 がでてきました。#このPは #きれいじゃない#Pは好きですか
車といえばガソリンを入れないといけない。
兄は、近所にあるスタンドを利用していた。私は兄の車に乗るようになってから、たまに利用していた。冬用タイヤの交換もそこにお願いしていた。
それをお願いしたのは女性の店員さんだった。
説明も丁寧にしてくださり、こういう方に頑張ってもらいたいなぁなどと思っていた。
名札をちらっと見てみたら、「副店長」の肩書があった。
今乗っている車が亡くなった兄のものということをタイヤ交換の時に伝えるも、その女性はピンと来ていないようだった。
ゴールデンウィークに入る前あたり、私はガソリンを入れにそこのスタンドに立ち寄った。すると、
「無料で点検しますがどうしますか?」
私は少しためらいながらもお願いした。けど結果的にはオイルを交換したり、フィルターを交換してもらって、少し快適になった。
その時、「お兄さんわかりました。優しそうな感じの人ですよね?」と教えてくださった。
「ショックです。」とも。私は兄の死を悲しんでくれる人が家族や友達以外にいたことに安堵を覚えた。
兄はよくガソリン、灯油を買ってくれたとのこと。
灯油を買った時に、倒れるといけないと、洗車グッズが入っているBoxを押さえていたという心づかいも私達兄妹にしてくれていた。
「どんな人でしたか?」私は女性副店長さんに聞いてみた。
「いつも恥ずかしそうにしてました。なんか話しかけちゃいけないのかな。なんて思ってましたw」
兄は人見知りのところがあった。常連ではあったみたいだけど、なかなか心を開くことはなかったらしい。
私が実家に戻ってきたとき、兄はいろんな飲み屋に連れていってくれた。
いつだって私は運転手だった。車もキレイにしていた。
洗車グッズは使った形跡があったので兄は自分で洗車をしていたのだ。
今の車はホンダのNboxなのだが、前はフィットに乗っていた。
フィットの時はいつものスタンドで洗車をしていたと教えてくれた。
「似てないですよね?」言われてしまった。
「そうなんですよ。『妹だって。』って(笑)たまに、『夫婦?』なんて言われることがあって。そういう時私は、『残念ですねー』って言うんですよ(笑)」
笑われてしまった。だけどその副店長さんも男の兄妹とはあんまり似てないといっていて。
妹だよ、と同じようなことを言うことがあると言う。
兄妹って、そんな感じになるのかな、なんて思った。