punimaruko157のブログ

主に急逝してしまった兄の話。

コンビニコーヒー

 

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私は、20代の前半の頃、コンビニでバイトをしていたことがあった。

当時車がなかったので、夕勤や土曜日の出勤の時、たまに迎えに来てもらうように兄に頼んだことが数回あった。

 

確か土曜日の出勤の時だった。

兄が迎えに来てくれて、私のシフトが終わるちょっと前に店に入ってきた。

するとドリンクのホットコーナーからコーヒーを一つとってレジに来た。一緒に働いていた先輩のパートさんが対応してくれた。

お兄ちゃんは、すぐさまテープでいいと伝えてくれた。相手のことを考えての一言が言える兄である。

パートさんに、お兄ちゃんです、なんて話したら、「かっこいいね。」と言ってくださった。

私は思わず謙遜してしまったけど、かっこいいお兄ちゃんだった。

 

 

 

兄にいろいろなお店に連れて行ってもらった時の話。

あるラーメン屋さんに入って、ラーメンと餃子、それから兄はお酒を頼んだ。

餃子とお酒、私の飲み物はすぐにきた。

しかし、待てど暮らせどラーメンは来ない。お店自体も終わりの時間に近づいていたせいもあったので、店員さんたちは片付けに入っているようだった。

「忘れてるよなぁ。」気づいた兄はどうしたかというと、そのまま餃子とお酒、私も飲み物を飲み干して帰ることに。

「どうするんだろう?」と私は思った。兄が先に会計をしていることに気づいて、ちょっと聞き耳を立ててみたら、店員さんにちゃんと伝えていました。

頼んだラーメンが来なかったですと。

私だったら言えないかもしれないなぁとその場で思いました。レジに行って、自分からは言えず、伝票を見た店員さんが気づく、みたいな感じになるのかなぁと。

「お兄ちゃんすごい!」

と私は思いました。すごくないですか?言えますか?

 

ここ、というときに大事な一言が言える兄でした。

本当にかっこいいお兄ちゃんでした。